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街道港双方の客を受入れて-備前片上・ゑびすや荒木旅館(2)

「ゑびすや荒木旅館」続いてはレトロさや個性に満ちた館内の様々な風景を。

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大広間の外廊下には電話室が 四番なのでかなり初期に電話が引かれた様子

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電話室には番号表も残る

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大広間の外廊下には応接室が


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泊った部屋は最近リニューアルされたらしく古さは感じなかった 
しかし屋根は建築当時の屋久杉の板なのだそう


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庭や玄関先には備前焼の置物が多く それぞれオリジナル作品で貴重品という


この旅館、なんとか現状を維持しつつ延命したいといった宿も多い中で意欲的な経営スタイルを感じた。まず私が泊った翌週から風呂場をリニューアルされる予定とのこと。
私などは単純に古いものが残っている方が満足なのだが、歴史の点描を残しつつ現代の客にも対応させるというのが、古い旅館が永らえるには必須のことと思う。
女将さんもまだまだお若い方なので、エネルギッシュに展開してもらいたい。今後が楽しみな旅館である。

# by mago_emon3000 | 2019-09-23 20:33 | 山陽の郷愁宿 | Comments(0)

街道港双方の客を受入れて-備前片上・ゑびすや荒木旅館(1)

備前市の中心街の一つ・片上地区は江戸時代山陽道が通り宿駅が設けられ、また海にも面するところで港が発達し、美作方面の物資もここから積み出されていた。
残念ながら町並からは余り歴史を感じることはできない状態で、旅館もほとんどが止められている。その中にあってこの「ゑびすや荒木旅館」は安政3(1856)創業、街道を行く客そして港から上下船する客、海運関係など多くの客を受入れてきた。
旅館の隣が更地となっており、鰻の寝床状の奥行深い敷地が確認できるが、正面から見るといかにも地味な外観で、普通の住宅のようである。しかし玄関を抜けると長い廊下が伸び、土蔵のある中庭、そして客室棟と続く。増改築を経ているのか複雑な構造となっており、むろん写真に全体像を収めることはできない。
客室棟の裏側には小さな玄関がある。そこにも屋号が記され、ここから訪ねてくる客もあるのだという。これは恐らく、港からの客を迎え入れていた名残なのだろう。事実今でこそ海岸線まで少し距離があるが、かつては裏手から海が近かったとのことだ。このことからも陸海双方の客を迎え入れていたことがわかる。

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ゑびすや荒木旅館の正面玄関(旧山陽道側)

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奥行が深く複雑な建て方となっている

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土蔵のある中庭 玄関からはかなり奥に位置する

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裏手の玄関 港からの客に対応か?

現在旅館は女将と大女将とで切り盛りされているようだ。旅館の古い時代のことを大女将から色々説明を受けている中で驚いたものの一つが、二階部の大広間で昭和の有名歌手による、今で言うディナーショーが行われたということだ。
この広間は現在に至っても様々な集まりなどでよく利用されているとのこと。たまたま近くにそのような施設が少ないからかもしれないが、それもこの旅館が営業を続けられている理由だろう。
料理屋としても需要が少なからずあるようだ。

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二階の大広間 旅館の規模からしてもかなりの広さだ

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舞台の隅のこのスペース 芸妓がここで三味線などを弾いていたという

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館内各所で歴史そして珍しさを感じるものはまだ沢山あるが、長くなるので一旦ここまでとしまた改めて掲載する。
(2019.07.13宿泊)

# by mago_emon3000 | 2019-09-21 15:59 | 山陽の郷愁宿 | Comments(0)

労働者の湯?岐阜・松乃湯

岐阜駅から南へ1kmほど、かつては城下町であった加納地区の一角に松乃湯という銭湯があるという情報を得た。折しも当日は真夏を思わせるような暑い日で、探訪が一段落し汗を流したいという思惑からも一致し、訪ねてみることにした。
外観は地味でその分昭和レトロ感がある。内部は更にそれを強く感じさせ、年季の入った木製ロッカー、大鏡に記された店舗の文字、そして浴室も総タイルの見事なもので、もはや文化財的価値があると思う。
番台にどっかと坐るご主人によると、作業員などの固定客が結構居るとのこと。入ったのは開館後間もない午後であったが、それでも結構な客で賑わっていた。
(2019.05.26訪問)

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# by mago_emon3000 | 2019-09-19 23:23 | 東海・北陸の浴場 | Comments(0)

一人客も大切にする名女将の旅館-人吉旅館

人吉は球磨川沿いに構えられた城のもとに開かれた城下町であり、私にとっては球磨焼酎も魅力的なところである。また温泉地でもあり魅力的な温泉旅館、共同浴場も多数あるところである。
球磨川の流れに接するところにある人吉旅館(昭和9年創業)。温泉地としてはそれほど古くはないがその中では老舗で登録有形文化財に指定されている。
建物内は木質感が高く、意匠の隅々に気品が感じられしかも長年の清掃や手入れにより深い光沢を放っている。これは経年による貫禄といえ、高級旅館と銘打っても築年数が浅くてはかもし出せないものである。宿泊費も高額ではなく、比較的手軽に泊る事ができるのも魅力だ。
魅力はこれだけではなかった。一人客の私にも夕食の一品一品について女将による直々の説明があった。まあ当日は宿泊客が少なかったからかもしれないが、この旅館には鮎釣をする客が何連泊もするなどとも聞き、一人客・個人客を大事にする宿であるのを感じた。
私がこの旅館に泊ることになったきっかけは、翌日に予定されていた県内の会合に先立ってせっかくだからどこか良さそうな旅館に前泊してから参加できないかなと探して選んだものだったが、まさにそれに相応しい宿泊となったのを感じた。
人吉を訪ねるなら、ここに泊ってほしいとお勧めしたい。
大浴場は朝夕とも独泉状態だった。夕方には市街地の片隅にあるレトロ感溢れる共同浴場にも入ったので、肌触りの良い人吉の湯に入り浸った訪問でもあった。
(2017.06.09宿泊)

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# by mago_emon3000 | 2019-09-16 20:20 | 九州の郷愁宿 | Comments(0)

ビル型宿の傍らでー湯田中温泉・まるか旅館

湯田中温泉は長野電鉄の終点からすぐに温泉街が始まっており、交通至便なところである。しかし、その東側の谷あいに展開する渋温泉郷にやや圧される形で、意外に静かな雰囲気の温泉地となっている。
ただ歩いていると大型のビル型旅館が多いとあって今ひとつ風情には乏しいというのが正直な印象だった。
しかしこの時泊った「まるか旅館」は温泉街の東部、静かに佇む風情ある旅館で、格式と伝統がある老舗というほどではなかったが昭和の温泉旅館という感触で実に落着くことが出来た。
階段の急さ狭さには、年月を重ねた風情が感じられた。

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浴場は何度撮っても湯気が凄まじく、上手く伝えられないが熱く切れ味があり、外は雪景色の折よく温まった。
3回は入ったが常に独泉状態だった。
(2012.01.02宿泊)


# by mago_emon3000 | 2019-09-12 23:13 | 関東・信越の郷愁宿 | Comments(0)