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渓流にせり出すような共同湯-湯平・中央温泉

渓流沿いにひしめくように旅館が建ち並ぶ湯平温泉は町並としても好印象だった。流れのそばに中央温泉と書かれた小さな建物があった。近づくと共同浴場のようで、試しに入ってみたが客は一人もいなかった。
受付等もなく、入口で100円を投入して勝手に入るだけのシステムだ。
面白そうなのと汗を流すのに丁度よいと入ったが、暑い時分だったのでかえって汗びっしょりになったことを覚えている。
今少し検索してみると、中央温泉とは以前の呼び名で、今は砂湯と呼ばれているとのこと。川面より低い位置に湯船があり、川底から湯が湧いていたことからそう呼ばれるらしいが、それよりも休止中という情報がちらほら見られるのが気になる。
脱衣場と浴室との区別がない原始的な浴場で、その点でも貴重で野趣溢れるものだったが・・・
(2006.08.14訪問)

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石畳の坂に沿って展開する湯平温泉街



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左側の低い建物が「中央温泉」



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# by mago_emon3000 | 2019-12-26 23:07 | 九州の浴場 | Comments(0)

老婆心という言葉が浮かぶ昭和型ビル旅館-会津東山温泉・東山ハイマートホテル

会津若松市の東郊外の谷あいに展開する東山温泉街。近代的な大型旅館、見ごたえのある老舗旅館も見られるが全体にはどちらかというとやや寂れた雰囲気の漂う、静かな温泉地である。
東山ハイマートホテルと聞くと前者を連想しそうであるが、実際は昭和のビル型温泉旅館という印象であった。私にとってはこのほうが居心地がよいものである。湯も最も新鮮な源泉を引いているということで評判のようだ。2食付で1万円未満の安価な料金設定であったが、料理も決して悪くない。
この旅館で私がある意味最も郷愁を感じたのは、ご主人直筆と思われる各所の案内書きだ。各階の案内、浴室内にまである。さらに部屋のスイッチにも。親切心からのものだろうが、それを超えて老婆心という言葉を思い起す。そして私が泊った部屋では子供がTVのリモコンを川に投げてしまったのか、本体のボタンを押して操作してほしい旨のお願い書きも。
客によってはみっともないと感じる人もあろうし、設備の充実を求める方からすると不満も出るかもしれない。
しかし、細やかな手書きの数々にはご主人の人柄を見るようであり、少々滑稽に感じながらも心が穏やかになるようであった。
(2019.04.29宿泊)

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旅館玄関口(写し忘れのためネットより拝借)

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夕食の膳 川魚の造りなども

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温泉浴場への階段


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個性そしてレトロ感あふれる浴場内の案内

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源泉が投入されているため確かに熱く、有益な案内だ

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部屋のきめ細やかな案内


# by mago_emon3000 | 2019-12-15 18:13 | 北海道・東北の郷愁宿 | Comments(0)

文化人も泊った旅荘-東京本郷・鳳明館

東大のある本郷台地一帯は都心といってもよい地区にあって落着いた町並が展開し、さすが文教の地というべき風情が漂っているようだ。
そのような一角に昔ながらの旅館が現役で残っている。鳳明館は登録有形文化財にも指定された本館と台町別館、森川別館という別棟があり、本館の建築は明治38年という。いずれも昔ながらの和式旅館で、都内にあっては貴重な存在である。ちなみに泊ったのは2009年で当時はそれほどでもなかったのだろうが、最近は外国人旅行客の宿泊で賑わっているらしい。
本館と台町別館は同じ敷地にあり、どうやら「別館」の看板のある台町別館の方に泊ったようだ。
ようだというのはこの時は私個人でなく、グループでの宿泊で直接予約をいれたものではなかったからだ。それに今ほど古い旅館へのこだわりもなかったことから、記憶もやや曖昧になっているわけだ。
ビル街の只中に残っているのではなく、閑静な地区にあることで尚更高い価値が感じられる。
(2009.05.30宿泊)


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鳳明館(台町別館)の玄関

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極力現代的な改築を避けてきたことが随所に感じられる 階段周りの風景


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洗面所も昔ながらのタイル貼り


# by mago_emon3000 | 2019-12-11 22:02 | 関東・信越の郷愁宿 | Comments(0)

三瓶山南麓の共同浴場-鶴の湯

三瓶山の周辺には個性的な温泉場が意外と多くある。興味深く思っているのだがそれらを主目的に出かけようと思うと案外腰が重いものだ。しかし時折この近辺での仕事が入ることがあり、その時間の合間があれば、入ってみようではないかと探求心が湧く。今回は南麓にある志学地区にある共同浴場「鶴の湯」を訪ねてみた。
小さな商店も建ち並ぶ志学の町並の西端付近にあるこの浴場、券売機で入浴券を買い、受付が不在の場合は箱に入れて自由に入れるようになっている。私が入った時も無人で、誠におおらかなものである。
浴室は5・6人も入ると満員状態になるくらいの広さだろうか、いかにも共同浴場といった規模で、浴槽からは茶色く濁った湯があふれていた。源泉そのものが濁っているのではなく、鉄分が多く含まれるため空気に触れることによって赤褐色になる。口に含むと少し鉄錆味がする。加温しているとのことで、洗い場の傍らには源泉がそのままざぶざぶと桶に注入されており、こちらはぬる湯であった。なるほどもとは透明な湯だ。

浴槽内は腰掛ができるような段があって、それに委ねていると大変心地よく、思いがけず少々長湯をした。
私が入ったとき一人の地元の方らしい年配客、出た後には遠方からと思われる客を含め三々五々と。浴場内の写真は、たまたま客のない時を狙ってスマホで撮影したものであるため写りが悪い。

集落の東側にはこの鶴の湯と対をなすような名の共同浴場・亀の湯もある。こちらの方がレトロ感が満載というが、源泉が35度で夕方以降に加温されるとのことなので、時期と時間帯のこともあって鶴の湯を選んだが、今度は亀の湯の方に入ってみたいものである。
(2019.12.03訪問)
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鶴の湯の外観と玄関 受付不在の時は券売機で求めた入浴券を箱に入れて入浴する


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空気に触れると酸化する鉄錆色の湯 加温しない源泉(2枚目右上)は透明だ

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昔ながらの雰囲気の休憩室もある 今は使えない型のテレビは飾りか?


# by mago_emon3000 | 2019-12-03 22:52 | 山陰の浴場 | Comments(0)

中山道に面する木造三階-望月・井出野屋旅館

旧中山道のうち、信濃路と呼ばれる区間は江戸方からは険しい碓氷峠越えを果たすと爽やかな高原地帯が続き、浅間山を右に望みながらの行軍であった。そうした行程の途中にあった旧望月宿。町並も往時を感じさせる趣のあるもので、昔ながらの旅館も何棟か残る。その中で木造三階の見応えある外観の「井出野屋旅館」に泊った。
三階建であるから宿場時代からのものではなく大正期の建物というが、一時は遊興街としても賑わったといわれ、この旅館も芸者が置かれていた時期もあったという。
当日は9月の連休時期でもあり他にも何組か宿泊客があり、5・6名ほどのグループもあったようだ。私は詳しくは知らないが、この旅館は映画の舞台として使われたことでも知られているようだ。そのことが客を呼び寄せ、現役の旅館であり続ける源なのかもしれない。
外観からすると一見新しそうにも見えるが、廊下や階段は静かに歩いてもミシミシと軋み音がする。
階段にはお子様が廊下を走ったりすることのないようにと注意書きがあった。このような宿が普通の頃は、廊下の足音や隣の部屋から子供の泣き声などがするのは特に何ともない光景であったのだろうが、やはり今ではそぐわないだろうし、このような宿を慈しんで泊まる客向きなのだろう。
食事も地物が厳選された大変満足感のあるもので、鯉料理(煮物や刺身)鹿刺、川魚の焼物や蕎麦などが盛られ、これで1万円未満で泊まれるのは大変満足感のあるものだった。
こういう宿に泊まっただけに、翌朝の散歩も格別だった。
(2018.09.23宿泊)

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井出野屋旅館の外観


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廊下や階段は清掃が行き届き 長年の使用で光沢を放っていた

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# by mago_emon3000 | 2019-11-22 23:22 | 関東・信越の郷愁宿 | Comments(0)