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ビル型宿の傍らでー湯田中温泉・まるか旅館

湯田中温泉は長野電鉄の終点からすぐに温泉街が始まっており、交通至便なところである。しかし、その東側の谷あいに展開する渋温泉郷にやや圧される形で、意外に静かな雰囲気の温泉地となっている。
ただ歩いていると大型のビル型旅館が多いとあって今ひとつ風情には乏しいというのが正直な印象だった。
しかしこの時泊った「まるか旅館」は温泉街の東部、静かに佇む風情ある旅館で、格式と伝統がある老舗というほどではなかったが昭和の温泉旅館という感触で実に落着くことが出来た。
階段の急さ狭さには、年月を重ねた風情が感じられた。

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浴場は何度撮っても湯気が凄まじく、上手く伝えられないが熱く切れ味があり、外は雪景色の折よく温まった。
3回は入ったが常に独泉状態だった。
(2012.01.02宿泊)


# by mago_emon3000 | 2019-09-12 23:13 | 関東・信越の郷愁宿 | Comments(0)

秩父・だいます旅館

秩父市内は町の規模からして宿泊施設が少ないというイメージを受けた。駅前を見渡してもホテル1軒といったところ。池袋から西武線で簡単にアクセスできる所であり、泊る需要が少ないからだろう。
泊ったこの「だいます旅館」は秩父街道から荒川に向って少し坂を下ったところにある。
宿の人は百年になりますね、と仰っていたがそんな老舗には全く見えない外観であり、内装である。宿の歴史の古さは大いに誇ってよいところのはずだがそれを感じさせない。階段や窓を見ると古い旅館であることが伝わってくるが、宿の人はそんなところは隠したいのだろうし、一般の客はそんな部分は求めやしない。
私はそれらを見つけて、密かに風情を感じつつ泊った。
(2018.06.08宿泊)

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# by mago_emon3000 | 2019-09-08 22:58 | 関東・信越の郷愁宿 | Comments(0)

入浴していると外から町内放送が聞こえてきた-金田一温泉・仙養館

岩手県の最北端に位置する金田一温泉。温泉街は形成せず、旅館が散在するのみのやや寂しい温泉地である。
建物の外観としては風情を感じる要素は少ない、新しさはないがどちらかというと平凡な昭和的温泉旅館である。
春の連休時期とはいえ宿泊客は少なかった。しかし館内を見ると50人は収容できる舞台を持つ大広間もあるなど、以前は大いに需要があった旅館であったことを感じさせた。
円形の浴槽の大浴場は無人で、入っていると夕方の町内放送が音楽とともに聞こえてきた。なんとも郷愁を感じるひとときだった。
この旅館は数ヶ月も前から宿泊サイトよりネット予約し、その後早期に宿泊日の変更をしたのだが、それが旅館に伝わってなかったようで、切り盛りされているらしい年配女性は少しアタフタされていた。まあ食事の準備も含め、問題なかったようで事なきを得たが。何しろサイト運営側とこの旅館とはオンラインではなくFAXでのやり取りなのだそうで、不手際も起りがちなのだろう。
この様な旅館はそういうアナログ的な手続きが噛んでいることもあることを、今後は意識しておかなくてはならないと思った。
ついネットを使ってしまうが、このような旅館では選ぶ段階はネットでも実予約は直手したほうが良さそうである。
後日、女将さんから直筆(達筆)のおわびの葉書が届いた。
こういうのも、余り体験することのなさそうな貴重な体験だった。
(2018.04.28宿泊)

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大宴会もできる大広間 豪華な緞帳のさがる舞台も

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円形の浴槽を持つ大浴場

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# by mago_emon3000 | 2019-09-04 22:46 | 北海道・東北の郷愁宿 | Comments(0)

間欠冷泉のある珍しい温泉-木部谷温泉松乃湯

島根県南西端に位置する吉賀町旧柿木村地区。ここに珍しい間欠泉を持つ温泉があるという情報を得て訪ねた。
松乃湯という施設のみだが宿泊もできるようでその他にも入浴客用の休憩所や食堂もあるなど意外と本格的な施設だった。
温泉とはいえ源泉は冷泉で、茶色い湯で満たされており入浴者が自らボイラーのスイッチを操作して湯加減するという野趣あふれるもの。しかしお昼の時間帯だったとはいえ結構お客さんは途切れず、成分の強い湯は地元の方々に愛されているようだ。
この湯の源を辿ると、少し小高いところにその間欠泉がある。30分に1回程度、勢いよく冷泉が湧き上がるのだそうだ。間欠泉というと水蒸気の力による熱泉が普通だが、ここは豊富に含まれる炭酸ガスが噴出の動力になっているとのこと。浴場の湯が茶色いのは多くの鉄分を含むためで、空気に触れると鉄錆色に変化する。
しばらく待っていると1mほどの高さに吹き上がる間欠泉が始まった。むろん初めて見るものであった。ここに来ると温泉というのは地下の底知れぬエネルギーの成果であることを改めて知ることができる。
(2019.05.04訪問)

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一軒宿の松乃湯。日帰り客が主体で訪問客が絶えない

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間欠泉からは定期的に勢い良く鉄分を多く含む源泉が噴出される

# by mago_emon3000 | 2019-09-02 23:17 | 山陰の浴場 | Comments(0)

遍路の宿-御荘・山代屋旅館

愛媛県の最南端、御荘にある山代屋旅館。
大正元年創業とあるから100年は超えている古い旅館である。第四十番札所観自在寺にも程近く、客の8割は遍路客であるという。
建物は玄関のある棟に続き、別棟があるがそれぞれ二階部が客室になっているようだ。奥の棟の一階が広間と浴室になっており、食事はここで供され団体客にも対応した造りになっていた。
玄関周りは老舗旅館の風情を感じさせたが、奥の棟を中心にどちらかというと日本○○宿紀行とかいうシリーズに出てきそうな部類の、全体的に昭和を感じさせる雰囲気だった。
何やら窓の外から人影と話し声が聞こえると思い、細めに開けると外は物干し場だった。

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山代屋旅館。二棟が連結した構造を呈し二階部が客室となっている

四国では遍路客のおかげでこのような旅館が生き残り易い側面があるに違いないが、72歳というご主人曰く後継者がなくいつまで続けられるかわからないとのこと。
玄関に旅行業登録証があったのでおやと思ったが、ご主人は広島で大手旅行会社の支店長を長年勤められていたとのことで、私もその業界に在籍したこともある身であるのでそうした面でも思わず話が弾んだ。退職後、実家の旅館経営を引継ぎ、旅行業も細々とやられている由。
このような旅館を敬遠される客も多いだろうが遍路客、常連客もいるようで、お客は途切れずある程度は繁盛しているようにも見えた。それなのに後継者がなく宿を閉じるしかないというのは、残念な限りである。
少しでも長く続いてほしいと思いながら後にした。
(2019.08.11宿泊)

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# by mago_emon3000 | 2019-09-01 21:14 | 四国の郷愁宿 | Comments(0)