大正時代築造の岩風呂も―皆生温泉・海潮園
美保湾越しに大山を望む風光明媚な場所に位置する皆生温泉。米子市郊外への出張の機会を利用して旅館を調べていたところ、「海潮園」という和装の佇まいの宿が目に留り予約した。皆生温泉はこれで三度目の宿泊となるが、いずれも出張を利用してのものである。
皆生温泉は全体にはビル型の大型旅館が目立っており、情緒ある温泉街といった雰囲気は淡い。そんな中で「海潮園」は通りに面し町家風の二階屋を構え、異彩を放っているといっても良いだろう。
内装は一度大幅に改装を行ったらしくそれほど古い旅館の感じがしないが、部屋を案内いただいた男性従業員に築年数を聞くと「約60年前」との答え。部屋も布団を敷く部分が嵩上げされたようなユニークな感じだったが、木造旅館の温かさが感じられた。
温泉浴場は珊瑚湯、浜の湯と呼ばれる男女入れ替えの大浴場と家族湯があり、73度という高温の湯が加水されながら掛け流されている。その中の目玉は大正時代に造られたという皆生温泉最古の岩風呂だ。今は浜の湯の露天風呂として使われており、浅場と深場を織り交ぜた特徴ある造りだった。当日は他に数組の客があったようだが、浴場には他に客はなく朝夕ともじっくり堪能することができた。
温泉場の行き帰りに館内を一通り回ってみたところ、意外と客室数が多く、一階には大広間もあった。廊下には絵画が多数飾られているのも印象的だったが、それについては聞き忘れた。
朝食のみのプランで、夜は宿の人に教えて貰った近くの居酒屋を利用した。1階の個室で頂いた朝食はアカモク(海藻)で出汁を取った豆腐鍋、カレイの一夜干し、茶碗蒸しにシジミの味噌汁など、品数豊富で期待以上の内容だった。
また観光で泊りたいと思わせる宿である。
(2025.09.08宿泊)
海潮園の建物外観

玄関付近

客室

大浴場(珊瑚湯)

大浴場(浜の湯)

浜の湯の露天風呂


廊下には数々の絵画が

中庭に面した休憩室

朝食

by mago_emon3000 | 2025-09-14 19:43 | 山陰の郷愁宿 | Comments(0)


