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帳場に昭和の力士のサインがー湯西川温泉・高房ホテル



湯西川温泉は鬼怒川の支流のかなり谷の奥まった位置にあり、平家の落人集落であるとの伝説もある。
温泉街はその割には比較的開けた雰囲気を持ち、大型のビル旅館も複数ある。そんな中で土産物屋などの見られる中心地区には昭和の雰囲気を残す旅館も数軒見られる。
そんな一つが泊った「高房ホテル」だ。ホテルと名付けられてはいるが実態は旅館そのものであり、館内に入るとご主人が座敷に掃除機をかけておられた。今夜その部屋で宴会があるのだという。

この旅館の特筆すべき点というのは見方によっては特にないともいえるが、館内全体に昭和の宿の香気というものか、なんともいえぬものが感じられるところかもしれない。私が子供の頃に泊った宿はこういうものだったと思わせる。廊下などに何げなく残る案内板などに何とも言えぬ昭和を感じる。そのあたりにすべて魅力を感じるものがあった。

料理からしても良心的な宿泊料である。一通り十分な献立が登場してきて満足していると、高房中納言鍋なる鉄鍋に入った汁物がでてきた。キノコ類中心ではあったが量は多く、かなり満腹した。連休期にもかかわらず宿泊客は他に1組あるだけのようだったが、部屋食でゆっくりと味わえた。

湯は元湯をうたっているだけあって、新鮮な湯が24時間掛け流されていた。設備云々といわない客であれば、良質な湯に存分に浸かることができ食事も(特に量において)十分なのだから、不満はでないはずである。

帰りの精算時、受付に古びた色紙が眼についた。千代の富士、朝潮、高見山などとある。近くで巡業があり、この旅館が宿舎になったとのことである。いずれも子供の頃、祖父と一緒にTVの中継で良く見ていた力士だ。
先ほど言った「香気」とともに、この色紙のことが強い印象に残る宿であった。

(2019.04.29宿泊)


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高房ホテルの外観


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泊ったのは角部屋で眺望のよい部屋であった


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所々に見られる古びた案内板などが趣深い


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名物の鍋 野菜とキノコが盛り沢山


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千代の富士をはじめとした力士の色紙が飾られていた




by mago_emon3000 | 2020-04-11 16:39 | 関東・信越の郷愁宿 | Comments(0)