渓流沿いにひしめくように旅館が建ち並ぶ湯平温泉は町並としても好印象だった。流れのそばに中央温泉と書かれた小さな建物があった。近づくと共同浴場のようで、試しに入ってみたが客は一人もいなかった。
受付等もなく、入口で100円を投入して勝手に入るだけのシステムだ。
面白そうなのと汗を流すのに丁度よいと入ったが、暑い時分だったのでかえって汗びっしょりになったことを覚えている。
今少し検索してみると、中央温泉とは以前の呼び名で、今は砂湯と呼ばれているとのこと。川面より低い位置に湯船があり、川底から湯が湧いていたことからそう呼ばれるらしいが、それよりも休止中という情報がちらほら見られるのが気になる。
脱衣場と浴室との区別がない原始的な浴場で、その点でも貴重で野趣溢れるものだったが・・・
(2006.08.14訪問)

石畳の坂に沿って展開する湯平温泉街

左側の低い建物が「中央温泉」